今、ここにいるから見えた世界。

何気ないことを書き留める場所。

傷心旅行? そのさん

翌朝5:30
隣で寝てた農大生さんの目覚ましで起床。

6時に作業開始。

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牛さんたちを搾乳場所に誘導する。

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歩きスマホならぬ、歩き脱糞もお手のもの。


いやーしかし、世知辛い世の中になったもんや。
牛さんを誘導させるべくお尻辺りを軽くポンポン
と触るからセクハラで訴えられるのを防ぐため
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このような棒を使ってました(笑)

棒の使用理由を伺うのを忘れました、すみません。
意図は後ろに立つと蹴られるからが私の推測。



作業内容は搾乳準備からの、、、搾乳をする。
そして、片付けと掃除。


昨日よりも乳搾りが上手くなった気がする。
コツを掴んだと言うよりは手を左右反対にしただけ
なんなんそれ?って内心ツッコミをいれ。
このよくわからない感情をやり過ごす。

4~5時間の朝の搾乳作業。

そして、頼んでみたら
搾りたて(無殺菌)を1杯、飲ませていただいた。
んー、これがホンマもんの牛乳か
今までの牛乳と呼ばれて飲んでたものが
牛乳ではなくなったような瞬間。と同時に
放牧され、子ども与えられるべき牛乳を
いただいてることにこの上ない感謝の気持ちを
抱いた。


余談ですが、こちらには大島優子と名付けられた
牛さんがおり、牛乳を飲めば
大島優子の乳を飲んだって言える
特権が与えられるそうです(笑)


もう休憩してエエよってなっても
一頭がお産で間もなく産まれる模様。

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夏場は放牧中に産んでるが、冬は雪の上に産んで
凍死させてはいけないので、牛舎でその時を、、、
のその時に偶然立ち合った。
強運の持ち主と、とりあえず自画自賛しとく。

人間で言う足首の太さで雄か雌かがわかるらしく
放牧をしているここでは、生まれたての大きさが
小さいので足首での判断が難しいとのこと。


牛の力に全て任せて見守る。
9名の人に(男7人)見られて緊張してしまったのか
なかなか出てこない。

ちょっと時間が経ちすぎたので
人が引っ張って手助けすることに。

、、、、、生まれた。

なんか説明出来ない感動をし、、、動かない。

急いで、聴診器を取りに走るスタッフ。
聴診器を当ててる光景を目の当たりに祈るも死産。


出てくるまでの時間が掛かりすぎたことが原因。

目の前の動かない子牛に最初は可愛そうと思った。
でも、もっと早く手助けしてればみたいな発想には
私は至らなかった。
これが牛(生物)にとってごく自然な命のやり取り
なんかな、なんて考えさせられた。


本能で母親は自分の命を最優先する
流産なんかが起こるのも同じ理屈らしい。

母親もかなり疲れ果てており、こちらの命も
危うい様子が見てとれる。


そんなに深くは考えてはこなかったけど
出産って命懸けなんやと実感した。


母親も少し落ち着いてきたので、休憩を取る。
昨晩と違い通いで来ている方々もいるので
結構、若い人がおることを実感。

ここでおっちょこちょいが災いして
ご飯中、他人に醤油をかけるという
なんとも小さすぎ騒ぎを起こした。
かけた本人はそこそこ焦っていたが、、、

休憩が終わりに近づく時間は、私にとって
出発の時刻が迫ることであった。

いやーなんか帰りたくないような気もする。
それくらい居心地がよかったと思う。

最後に挨拶回りをしてバス停まで送っていただく。

帰りしなの車中、持田さん似さんに
東北出身みたいなので西はどこまで行ったこと
ありますか?と伺うと大阪までみたいで
九州がなんとなく怖いと仰ってた。
ふーんなんかそういう感覚は全国共通なんかな
って思った。

帰りは会話も弾み、あっという間に
岩泉病院前まで到着し、帰国子女の私は
ありがとうのハグとキスを交わした。
、、そんな訴訟されるかもなことをする訳もなく
一度も海外に行ったこともない(笑)

実際は、ありきたりなお別れをしてバスを待つ。



何様やねんと思われるかもやけど自分は、
できるだけここの牛乳だけを飲むことにした。
牛乳が飲みたくて買う。と言う意味も、もちろん
ありますが、それ以上にエエ先生の居てる
生きもの学校に研修にやってくる若者たちに
(この表現方法はなんか微妙に違うと思ってますが
エエ言葉が見つからないので)
投資しようといった感覚です。



盛岡駅行きのバスが到着し

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途中、道の駅でおみやげを買い、盛岡駅到着。


そして、盛岡駅で急遽具合が悪くなる。
連日の移動、山口→大阪→東京→岩手
夜行バスが思ってた以上に深く寝れなかったこと
牧場の内外の寒暖差、全てがたたったのか?

急に、遠く離れた地で私は大阪に戻れるかどうか
不安に駆られた。

ゆっくりゆっくりと歩くこともしんどいなか
よける余裕なんてもちろんなくて
前から来るおっさんに舌打ちに加え、どけっ!て
言われた。
普通なら腹立つ(の前によける)けどそんな怒りを
覚えるほど体調に余裕がなかった。
と振り返って思う。


盛岡駅から東京駅の夜行バス
なんとか乗車し東京に到着。

アカンって思ったので埼玉県に行く予定を変更し
新幹線で一刻も早く大阪に戻ることに

新大阪駅に到着。目覚めると、推測ではあるが
新幹線では明日のジョーの最後?のような寝方を
してたみたいで、前に座るお姉さんが座席を
倒せなかった模様。ほんますみません。


帰阪後は何日間か寝込み、固形物も受け付けない
状態が続き、、、

あれ?傷心旅行って傷を負う旅行なんか!って
本当の意味に気付かされた旅でした。


おしまい